7月29日(金)PM
ラベンダー賞はけっこうスローな流れで、内に入ってしまい、窮屈な競馬になってしまいました。外に出すことも考えたんですが、外側に
ピッタリとクリムゾンルージュがいたので、出すに出せない感じでした。それでもあの位置からあれだけの脚を使ってくれて、
馬にはとてもいい経験になったと思います。モエレジーニアスにダートの追いきりで跨った時は、少し硬い馬だなと思っていましたが、
芝の返し馬いったときにいい走りをしてくれて、これはいけると感じました。函館2歳Sは、相手は強くなりますが、もっと流れも向くと
思うので、時計は詰まるでしょうね。
札幌の開幕週は土曜日にカネマサブライトとパールボディーを使う予定です。日曜日はタツヨシで行く予定ですが、馬主さんが 地元の重賞と迷われていて、まだ確定はしていません。 バトルハートオーは、これまで連勝で来ていますが、そんなに騒ぐほどの馬ではありませんね。この前も一杯一杯でした。次あたりが試金石になると思います。 今、2歳馬でグーニーズに期待しています。新馬戦は乗りませんでしたが、なかなかのいい馬です。けっこう走ると思いますよ。 7月16日(土)PM
先週の巴賞は、大雨の中、馬場状態も最悪で、あれではスローンフォルの力は
出せません。道営のダートで中央のオープンと戦っているようなもので、競馬に
なりませんでした。スローンフォルは急遽、星雲賞を使うことになりました。
その後、札幌日経オープンを目指すことになると思います。こんどは良馬場でやりたいですね。
土曜日のブラジリアンサンバは道中で息が入って最後まで伸びてくれました。 とても良かったのですが、ゲート入りをかなり嫌がってしまい、ゲート練習をやらなければ なりません。札幌まで使えないのが残念です。 先週の函館はおかげさまで、とても良い結果が残せました。日曜最終のマウントフォンテンは、前にも 騎乗して勝っている馬なので、癖がわかっていてうまく乗れました。他の2勝も流れにうまく乗れて、 納得のいく勝利でした。 来週のラベンダー賞はモエレジーニアスに騎乗します。登録はモエレプリマドンナでしたが、 使わないことになったので、ジーニアスのほうに乗ることになりました。まだ1度も騎乗したことがないので どんな感じの馬かはわかりませんが、とても強いとは聞いています。芝の適性もありそうなので、楽しみです。 この馬は栄冠賞で2着だったのですが、1着だったパフィオペディラムがとても強いですからね。 パフィオペディラムはソエが出てラベンダーを回避してしまいましたが、栄冠賞3着のクリムゾンルージュも 芝は合うでしょうし、今年の道営勢はとてもレベルが高いと思います。少なくともフラワーサークルよりは はるかに上の馬達ですから、結果を出して欲しいですね。僕も、2着以内にきっちり入って函館2歳Sに出たいです。 ベルモントアクターがうちの厩舎に転厩してきましたが、今開催は使いません。まだ脚元がゴトゴトしていて 全然仕上がっておらず、今後、どこまで走れるようになるかはわかりません。 7月4日(月)PM
フリートアピールは引っかかって終わってしまいました。何頭か前で壁を作ってくれて、その後ろで我慢したかったのですが、内からハナへ行く感じで2番手と
いう位置になってしまい、息の入らない流れでした。逃げた馬もすぐに沈んでしまい、4コーナーでおつりが全然ありませんでした。適性は、絶対に芝だという感じでは
ありませんが、こなせないこともないですね。これから何度も挑戦するチャンスがあれば、テンション的にも慣れて、能力は発揮できると思います。
次はどこを使うか聞いていませんが、また中央を使ってほしいです。
久しぶりの中央騎乗で、ひとつも勝てませんでしたが、人気よりはいい着順に来た馬ばかりだったので、いい流れだと思います。今週は土日で16頭ほどの中央馬に乗れる見込みです。 この勢いのままでいきたいですね。 栄冠賞はモエレフィールドに乗ることにしました。先生は、モエレヤマトの方に乗ってほしかったようですが、 どっちに乗るか尋ねられて、モエレフィールドを選びました。この馬は、距離が伸びればどんどん強くなると思っていて、先々がとても楽しみです。 栄冠賞も、この馬の将来性を考えてレースをしようと思っています。 旭川への引越しもほぼ終了しました。といっても、僕は函館に行っていたので、ほとんど家族や厩舎の人にやっていただき、とても助かりました。 札幌では、昨年と比べるとペースダウンしたままでしたので、旭川で、それを取り戻すくらい勝ちたいです。 6月27日(月)PM
バンケーティングはとても残念なことになってしまいました。今日、診断の結果が出て、完治するまでに
ちょっと時間がかかるようです。明日、治療して経過を見ることになりますが、復帰の目処が全く立ちません。
期待していただけに残念ですが、まあ仕方ないことです。元気に戻ってきてくれる日を待っています。
ステイヤーズカップは展開のあやでしょうね。レース前からスローになると思っていましたが、 あんなに遅い競馬では、あやも起こるでしょう。バンケーティングが出ていれば、結果論では勝てたかもしれないけど、 全然違う流れになっていたと思います。流れが違えば、バンブーボカも、もっと違う競馬ができたでしょう。 バンブーボカよりもオースミシュネルのほうがスローに向いたのと、長距離適性があったということです。 フロイラインカップはオートマーチに騎乗します。ちょっと格下の馬になりますが、頑張ります。栄冠賞は自厩舎の モエレのどれかに乗ります。 南関東からアイディンワンダーがうちに来ていて、ブリーダーズゴールドカップを目標にしているので、 もしかしたら乗ることになるかもしれません。他からの依頼があるかもしれないので、確定ではありませんが。 コスモバルクは、本来の走りをしていないですね。タップに早く来られたとか、そういうことが敗因では ないでしょう。 6月20日(月)PM
北海道スプリントCは残念な結果でした。ディバインシルバーに跨った感触は、良い馬だと感じたのですが、
騎乗前に悪いと聞いていた通りでした。ディバインシルバーの良い頃は、馬場に出ると吹っ飛んでいくほど行きたがる馬
だったのですが、前に進もうともしませんでした。馬を回せば前に進むからと言われ、馬場で何度も回しました。
悪さの出し方が走る気のないかたちなので、これではどうにもなりません。スタートはポンと出て、もしかしたらとも
思いましたが、耳を立ててしまって全く走る気がなかったようです。これは、馬体によるものではなく、精神的な
ものでしょうね。
ステイヤーズカップはやはりバンブーボカが強敵です。お互い、前に行くと遊ぶ癖があるので、 どちらも、直線で一気に交わしたいと思っているでしょう。どっちが前に行くかは、ゲートが開いてみなければわかりません。 明日は、バンケーティングの前日追いをやります。追い切りではバカついてしまって、時計が出ていません。これは、前からの悪い癖が 出たようなのですが、レースになれば良い方に転じるかもしれませんので、全く心配していません。 ずっと楽しみにしていたレースですから、ぜひ勝ちたいですね。 函館へは、9日もブラジリアンサンバで行くことになりました。中央の馬にも乗せてもらえると思うので気合いが入ります。 札幌開催もあと少し。今年はまとめて勝つことができなかったので、最後に勝ち星を量産して旭川へ行きたいです。 文章について
・このコーナーは、五十嵐騎手に直接取材したものを文章化しております。
・本人の発言と文章のニュアンスが若干異なる場合がございますのでご了承下さい。 |